読書の秋の由来を簡単に説明。色々な説があり面白いですよ!
秋になると暑さも落ち着きずいぶん過ごしやすくなります。
読書の秋とも呼ばれているように読書をするのにもちょうどよい季節ですね。
本を読むとこれまで知らなかった知識や経験したことのない世界を疑似体験できたり、自分の世界が広がりますよね。
私も毎年この時期になると本屋に寄って新しい本を何冊か衝動買いしてしまいます。
ところで、この時期が読書の秋と呼ばれるようになったのは何か理由があるのでしょうか。
その由来について少し考えてみましょう
読書の秋の由来を簡単に説明
古代中国の詩から
西暦700年代後半の中国の詩人に韓愈という詩人がいましたが、彼が残した詩の中に「燈火(とうか)親しむべし」という一節があります。
これは「秋の夜は涼しさが気持ちよく過ごしやすいため、あかりを灯して読書をするのにはもってこいだ」という意味。
夏目漱石の「三四郎」という小説はご存知でしょうか。
田舎から出てきた三四郎という青年が東京の大学に通ううちに出会う色々な人たちとの交流を描く物語なのですが、この小説の中で韓愈の「灯火親しむべし」という詩を取り上げたことがきっかけで日本人の間で秋は読書をするのに最適な季節だという認識が一般的にひろまったと言われているそうです。
読書週間というイベント
実際に日本人の間で読書の秋が認知されるようになったきっかけは、1924年に日本図書館協会が読書の普及のため始めた「図書週間」が基になっているのではないかといわれています。
戦争の影響で一時は中止になっていましたが、「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という決意のもと出版社や公共図書館、さまざまな団体が集まって1947年の11/17から1週間第一回「読書週間」が行われました。
そして2回目以降は期間を2週間に期間が延長され、出版関係団体、日本図書館協会、全国学校図書館協議会からなる読書推進協議会という団体の主導のもと今でもこの時期に全国の図書館を中心に全国で本に関する催しや講演会が行われています。
こうした活動があってこそ読書の秋という言葉が日本人の間で広まったのかもしれませんね。
実際に秋は読書に最適な季節
「読書の秋」と呼ばれるのは中国の詩や読書週間などの理由があったからなんですね。
また、実際に秋は機構の面から見ても読書に適しているそうです。
夏の暑さがひと段落した秋は湿度も下がりとても過ごしやすくなりますよね。
東京の10月の平均気温はだいたい17度から19度代後半ぐらいです。
では人が一番集中できる気温は何度くらいでしょうか。
だいたい18度前後が人が一番集中できる気温だと言われていて、ちょうど秋はそのくらいの気温になっているんですね。
同じく気温が18度前後になる春から夏にかけての時期はどうかというと、梅雨の蒸し暑い時期と重なるためやはり、秋が一年の中で一番 読書や勉強、仕事に集中できる時期であると言えそうです。
読書するのにおすすめの場所
秋が読書に向いてる時期っていうのはわかったけど、いざ読むとなるとなかなか集中できないことって多くないですか?
私も自宅だとじっくり集中して読書ができなかったりするので、おすすめの場所をご紹介します。
●お風呂
自分の部屋だとスマホやテレビなど本以外の誘惑が多くて集中できなかったりします。湯舟につかりながらの読書はまわりに邪魔されるものがないためすごく集中できますよ。
ただし本が湿気でしわしわになることと、長湯になってしまいがちなので同居している家族に怒られないように注意が必要です。
●電車
電車の中でスマホばかり見てしまっていませんか。通勤・通学中は時間が限られているので意外と集中して読むことができます。
混雑時などは本を開く余裕がないかもしれませんのでスマホの電子書籍などが読みやすいかもしれませんね。
読書の秋のまとめ
もともと読書が好きなのに、普段の忙しさに追われて読書から遠ざかってしまっていたという人も少なくないと思います。
読書の秋をきっかけにこれまでこれまで読みたかった本や積ん読状態になってしまっている本をまとめて読んでみませんか。