お盆の送り火っていつ?自宅での簡単なやり方から後片付けまでをご紹介!
2017/06/23
送り火とは、お盆期間の終わりに、亡くなった方が、あの世に無事に戻れるようにするために行うものです。
では、お盆の送り火って、どんなことをするのでしょうか?
今回は、お墓には行かず、自宅で行う簡単なやり方をご紹介します。
私の家族の体験談も盛り込まれていますのでぜひ、参考にしてくださいね。
お盆の送り火は、いつやるの?
全国的には、お盆期間は8/13~16ですが、東京を中心とする、一部地域では、7/13~7/16に行われている所もあります。
しかし、実際のところはどうなのか?と思い、実家の母に聞いてみました。
私の実家は東京ですが、お盆は8月です。
そうかと思えば、神奈川県の母の実家では7月にやっているとか。
その理由を聞いてみると・・・。
母の実家は、祖父母と叔父家族が同居していて、叔父たちは8月のお盆に、毎年お嫁さんの実家に帰省します。
それで、祖父が亡くなった時に、お盆はいつにしようかという話になり、家族がそろっていた方がよいので、7月のお盆にしたとのことです。
その数年後、私の実家の祖父が亡くなった時、母は、
「私の実家が7月だから、うちは8月がいい。その方が実家のお盆も行けるし。」
との理由で8月のお盆にしたそうです。
どちらの家も昔からの決まりが特に無かったので、家族が集まりやすい方を選んでいたということです。
多くの人が集まって、ご先祖様を敬うという意味では、お盆の日を「家族で話し合って決める」という選択肢もありですね。
お盆の送り火のやり方
それでは、送り火の手順です。用意した「おがら」をほうろくの上に重ねます。
家の玄関先や、門のところで、ライターで、新聞紙などに火をつけ、おがらを燃やします。
おがらは、無理にたくさん燃やそうとするよりも、少なめの方が扱いやすいと思います。あまり炎が大きくなると危険なので、加減を見て調節してくださいね。
おがらを燃やしながら、その煙にのって、亡くなった方が無事にあの世に帰れるように、お祈りします。
マンションなどの集合住宅にお住まいで、玄関先でおがらを燃やすことができない場合は「盆提灯」でお見送りしましょう。
玄関先で提灯をつけたら、送り火と同じように、亡くなった方があの世に帰れるよう、祈りを捧げます。
終わったら提灯を消しましょう。
提灯は、安全のため電池式のロウソクを利用しても良いでしょう。
新盆 (亡くなって初めてのお盆) の時は、絵が入っている絵柄の入った盆提灯の他に、新盆用の白い提灯も用意して行ってください。
最近では、外で送り火をしている家は、あまり見かけなくなりました。
まず、家の前で何か燃やすこと自体、ちょっとご近所に気を使いますよね。
このような年中行事は、ある程度時代とともに変化して行くものですし、できる範囲で構わないので、心をこめてやることが、亡くなった方への一番の供いえるでしょう。
お盆の送り火、後片付けのやり方
16日の夜、送り火が終わった時、または、17日の朝片付けても大丈夫です。
おがらは、燃やすゴミとして捨てます。キュウリとナスで作った、馬と牛が飾ってあれば、それも、燃やすゴミとして捨てても大丈夫です。(送り火と一緒に燃やすやり方もあります)
白い盆提灯も、新盆の時しか使いませんので処分します。そのまま捨てるのが気になるようでしたら、紙に包んでから捨てるか、もしくは、お寺でお焚き上げしてもらうのも良いでしょう。
お盆の送り火の思い出
私が初めて送り火をしたのは、実家にいたころ同居の祖父が亡くなった時でした。
20年ぐらい前ですし、祖母もいたのですが、高齢だったので、母が色々と準備をしていました。
今のようにインターネットで情報収集できませんでしたから、本を読んで調べていました。
そのときは、おがらを燃やす意味もよくわからず手伝っていましたが、キュウリの馬とナスの牛については、
「来る時は、あの世から、馬に乗って早く来ていただくように。帰る時は牛に乗って、ゆっくりお帰りいただくようにするんだよ。」
と聞き、おもしろいなと思ったことを覚えています。
お盆が終った17日の朝になると、門の前に、おがらを燃やした後や、キュウリとナスが置かれたままになっている家が、近所にたくさんありました。
その光景を見ると、「お盆が終わって、もう夏も終わりなんだな」と、少しさびしいような気持ちになりました。
私は、本物のキュウリやナスでできた馬や牛が、かわいらしくて好きだったのですが、最近では母もめんどうになったのか、ワラで作られた牛馬をスーパーで買っていると聞き、別の意味でちょっとさびしかったです・・・。
お盆の送り火のまとめ
・お盆の送り火は、8/16が多く、一部の地域では7/16。親族と相談して決めても可。
・送り火をする時間は17〜19時。
・おがらを、ほうろくに乗せて燃やす。
・亡くなった方が、あの世帰れるようにお祈りする
・送り火が燃やせない時は、盆提灯でお見送りする
・送り火の後、燃やせるものは可燃ゴミとして捨てるか、お焚き上げしてもらう。
いかがでしたか?
自宅で送り火をされる際に、参考にしていただければと思います。
お盆関連の記事はこちらです。
⇒ お盆の迎え火や送り火って何?知っておくべきやり方や風習!
⇒ お盆のお供え物のお菓子といえばコレ!人気の商品と相場について
⇒ お盆のお供えでお菓子以外でのおすすめ品。注意点もあるよ!