お盆の迎え火や送り火って何?知っておくべきやり方や風習!
2017/06/23
お盆や正月など日本には昔からの風習が残る季節ごとのイベントがありますが、生活スタイルの変化によって、その風習の認知度も下がってきていますよね。
まもなく夏ということで今回はお盆の風習について紹介をしますが、「迎え火」「送り火」という言葉を聞いたことはありますか?
なかなか人から教わることのない、この風習について今回、紹介していきますね。
お盆に行う迎え火や送り火ってそもそも何?
そもそも迎え火・送り火とは何かご存知ですか?
お盆とは昔から、亡くなった人の魂が戻ってくる期間とされています。
そして、迎え火とは、ご先祖様が戻ってくる目印となるように火を焚くこと。
逆にお盆の期間が終わるとご先祖様の魂はまた空へ還ります。
送り火とは、そのお見送りとして火を焚くことを言います。
お盆の迎え火や送り火のやり方は?
では、迎え火や送り火は具体的にどうすればよいのでしょうか。
迎え火・送り火ともに必要なものは同じ。
まずは、焙烙皿(ほうろく皿)と呼ばれる素焼きの皿とオガラと呼ばれる皮をはいだ麻の茎を用意してください。
焙烙皿は仏具店で、オガラはスーパーや花屋で購入することができます。
ですが、ネットでほうろ皿とオガラのセットで購入することができます。便利ですよね!
準備ができたら玄関口や庭に焙烙皿を置き、その上にオガラを置いて燃やします。
これが迎え火・送り火のやり方です。
ただし、マンションやアパートに住んでいるなど玄関口や庭で火を焚くことが難しい場合も考えられます。
その際には盆提灯と呼ばれる仏具を玄関や仏壇の前に飾ることで迎え火・送り火の役割を果たしてくれます。
普通の盆提灯のほか、モダン提灯などもありますよ。
盆の迎え火や送り火は地域によって風習があるので注意しよう!
ここまで、意味ややり方を説明してきましたが、実際にやってみようとするときには注意が必要です。
まず、どちらも好きなタイミングでやればいいというものではありません。
お盆期間に捉え方には、7月とする地域、8月とする地域の2種類あります。
7月と8月、いずれにせよ13~16日をお盆と指すことが多いと言われています。
一般的な日程を記しておきますね。
【関東地方の一部・沖縄地方】
迎え火:7月13日
送り火:7月15日夕方
【その他の地域】
迎え火:8月13日
送り火:8月15日夕方
場所によっては地域で送り火をすることもあります。代表的なのが京都の大文字焼き。
この他には、8月15日に長崎で精霊流しが行われ、送り火と同様の意味があると言われています。
海にゆかりのある土地では、自宅ではなく海で迎え火をする場所もあり、一度自分の住んでいる地域独特の風習がないか確認してみるといいでしょう。
お盆のまとめ
昔ながらの風習はどことなく大変そうなイメージがあり、いざ実行するとなると少々億劫になってしまいがちですが、それぞれの由来や意味がわかるとそのイメージも少し変わりますよね。
年に一度、ご先祖様の魂が無事に戻ってきてくれるように、今年は心を込めて迎え火・送り火を焚いてくださいね。
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