アジサイの育て方のポイントと剪定の方法。育て方で色が変わる?
2016/04/27
梅雨を彩る花として親しまれている、アジサイですが
最近はプレゼントとして頂くことも多くなりました。
せっかく、頂いた花を枯れさせたくはないですし
来年も咲かせたいですよね。
ここでは育て方のポイントと難しいとされる剪定の方法に
ついてお伝えしていきますね。
また、アジサイは育て方によって花の色が変わることで
知られていますが、その理由についても取り上げています。
アジサイの育て方のポイントは?
育て方のポイントを順番に見ていきましょう。
【場所】
午前中に光が当たるような半日陰が理想です。
ただし、西日の当たる場所では乾燥して葉が傷んでしまうことがあります。
水を好みますので、土もそうですが空気が乾燥する場所ではよく育ちません。
【水やり】
地植えで適湿地に植えている場合は、ほぼ自然の雨で成長します。
鉢植えの場合は、地植えに比べて乾きやすいので、土の表面が
乾いてきたらたっぷりと水を与えるようにします。
夏場に土が直ぐに乾いてしまう時は朝夕の2回あげて、
その他は一日1回の水やりで良いです。
【肥料】
花後(夏~初秋):即効性の化学肥料か液体肥料(1回/10日)を与えます。
落葉後(冬):固形肥料を与えます。
【用土】
水はけのよい、弱酸性の土を好みます。
赤玉土:6割
鹿沼土:3割
ピートモス:1割
の割合で混ぜたので良いですし、
アジサイ用の土も売っているのでそれでも構いません。
【植え替え】
庭植えでは植え替えの必要はありませんが
鉢植えの場合は1年に1回、7月下旬頃に行います。
根詰まりを起こしていますので、軽くほぐして植え替え。
【ふやし方】
6月上旬頃
花のついていない枝の先端を15cmぐらいカット。
土に挿しておけば1ヶ月ほどで発根します。
根が出るまでは日陰で管理し、水は毎日あげて土を乾かさないようにする。
ポイントは理解できましたか?
これだけ理解しておけば、
あなたのアジサイは順調に育ちます。
アジサイの育て方で剪定はどうすればいい?
まず、選定とは樹木の枝をきり
形を整えたり、風通しを良くすることで
①見た目を美しくする
②養分を効率よく、行き渡らせ成長促進
③病害虫の繁殖を予防
の効果があります。
ただ、アジサイの剪定は花を咲かすために必ず必要なわけではありません。
毎年花を楽しみたければ、理屈だけでいうと剪定しないのが一番です。
しかし、年々大きくなってスペースをとり、花の咲く位置も高くなるので、
見た目を維持するために剪定を行います。
最悪の場合、剪定の仕方を間違えると
来年、花が咲かなくなるので注意しましょう!
それでは、剪定の方法です。
2段階の剪定を行います。
①花が咲いたあとすぐに
花から20cmぐらいをカット(2~4枚の葉の位置)
②秋の初め
1度目の剪定あと、枝が伸びてきますのでそこをカット。
切った枝の下の葉の位置に、来年咲く花芽ができています。
注意事項としは、9月中旬以降枝を切る場合
花芽をしっかり確認してカットすることです。
アジサイは育て方で色が変わる?
アジサイのイメージは紫色ですよね。
この色ですが、育て方によって変わるのを知っていますか?
不思議ですよね。
では、その理由について見ていきましょう。
アジサイの花色は「アントシアニン色素」が影響します。
具体的に色を決める要因は3つあります
①土壌の酸性度
②アルミニウムイオンの量
③遺伝的な要素
これらが複合して微妙な色を形作ります。
特にアルミニウムイオンの量が花の色を決める大きな原因です。
アルミニウムが多い+アントシアニン=青色
アルミニウムが少ない+アントシアニン=ピンク色
アルミニウムが多い=土が酸性(アルミニウムがよく溶ける)
アルミニウムが少ない=土が弱アルカリ性(アルミニウムが溶けにくい)
ということで、
土が酸性だと青色に、
土が弱アルカリ性だとピンク色になります。
ちなみに白いの花は色素を持たない品種ですので
酸性、アルカリ性のどちらの土でも変わりません。
日本の土壌は酸性が多いため、
公園など地面に直に植えられているアジサイは青色が多いですね。
まとめ
最後におさらい、
・植えの場合、植え替えは花後におこなう
・株元を乾燥させないように注意する
・剪定は切りすぎると次の年花が咲かないので注意
頂いたプレゼントを枯れさせないためにも
しっかり理解しておきましょう。