子育てと仕事はどちらが大変?両立するのに比べる必要はある?
子育てと仕事。まったく違う分野のものです。
でも昔から、子育てと仕事、どちらが大変かという話は、夫婦の間、または、専業主婦と働きに出ているお母さんたちの間で、いつも上がってくる話題です。
もちろん、誰もが自分の置かれている立場の方が大変だと感じています。
子育てと仕事については、夫婦喧嘩の原因にもよくなる話です。
いつも子供の世話をして大変だから、休みの日くらい、子育てに協力をして欲しいと願うお母さんと、いつも仕事で遅くなって毎日大変だから、休みの日くらいゆっくりしたいと願うお父さん。
お互いが、ストレスを抱えているため、どうしても自分のしていることの方が大変だと思えてしまうのです。
なぜ、まったく違う分野で、比べようもないものを比較しようとするのでしょうか。
なぜ、答えが出ないようなことを比べようとするのでしょうか。
子育てが大変と思っている場合と、仕事が大変と思っている場合について、また、なぜ比べようとしてしまうのか、詳しく見ていきましょう。
その比較は必要がないということを、あなたには理解できると思います。
子育てと仕事を比べたくなるのはなぜ?
子育てしている人と仕事をしている人、また、子育てをしながら仕事をしている人、それぞれ環境も全く違う人たちなのに、
なぜ、どちらが大変かと比べたくなるのでしょうか。
それぞれの大変なことについて、見ていきましょう。
●子育てが大変という人
子供は小さいうちは本当に目が離せません。朝から晩まで、ずっと子供中心の生活をしています。
ほんの少しおしゃれをしようと思っても、子供はすぐに汚します。だから、お母さんもすぐに汚れます。
子供がお昼寝をしている間に、お母さんも休憩をしたいのですが、その間は家事をする時間になります。
誰かに愚痴りたくても、手が離せないのでなかなか話すこともできません。
大切で可愛い我が子だけど、ほんの少しでいいから自分の時間が欲しい。そんな気持ちが芽生えてきます。
お父さんも仕事で遅くに帰るので、相談をする人もいません。段々と行き詰まって、自分の気持ちのやり場がなく、ストレスを抱え込んでしまいます。
●仕事が大変という人
外へ出ると気分が晴れる。毎日、会社へ出勤している人で、そういう風に思える人は少ないようです。
仕事をするということは、そんなに易しいことではありません。
やりたくない仕事をやらされることもあるし、苦手な上司とのお付き合いもあります。
責任ある立場の人は、その部下の責任も問われる立場にもなり、尻ぬぐいをしなければいけないこともあります。
残業をしても誰に褒められるわけでもなく、休日出勤を頼まれることもあります。
夜中に帰って、寝て、すぐに朝が来てまた起きて、満員電車に揺られて会社へ向かいます。
家でゆっくりしたくても、なかなか自分だけの時間が取れません。
ストレスと過労で、心身ともに疲労が溜まってきます。
まだまだ大変なことを挙げると、どちらもキリがありません。子育ても仕事も、それぞれ大変と感じることはたくさんあります。
どちらが大変かを比べることで、より大変と思われた方が、たくさん頑張っていると認められたような気分になります。
そして、楽だと感じられる立場の人に「大変だね」と、共感して欲しいと求めているのです。
人は認められることで、安心感と達成感と満足感を得られます。
一番身近な子育てや仕事だからこそ、無意識のうちに、認めて欲しいと強く願ってしまうのです。
子育てと仕事は比べるものではないのでは?
子育てはとても大変なことです。先程もお伝えしたように、子供中心の生活に変わるからです。
自分の時間を持てたと思っても、またすぐに子供に遮られるからです。
でも、大変だと感じても、それを嫌だと思っているわけではありません。
可愛い我が子の成長過程を、自分の手で感じているのです。
成長するまでの数年間、大変なことは多いけれど、とても大切な時間を、子供とともに過ごすことができるのです。
仕事をするということはとても大変なことです。生きていく上で必要不可欠なものです。
家で家族が待っていても、残業をして仕事を終わらせなければなりません。
どんなに朝がつらくても、起きて会社へ行かなければなりません。
でも、頑張っているその姿は、自分が思っているより家族は見てくれています。
あなたが仕事を頑張ってくれているから、家族は安心して生活をすることができるのです。
どちらが欠けても家族関係は上手くいきません。
どちらが大変かを決めたところで、どちらかが無くなる訳でもないのです。
どちらも生きていく上で大切なことに、違いはありません。
どちらが大変かなんて、比べること自体必要がないことなのです。
子育てと仕事の両立 まとめ
私は、子供が小さい時から、子育てをしながら仕事をしてきました。
両方を同時にしている時、どちらが大変などと考えたこともありませんでした。
子供と一緒に過ごせる子育て期間は本当に大切な時間でした。
そして、仕事をして1日を終えた時は、本当に充実した1日だったと思いました。
子育てと仕事、どちらが大変かと考える前に、どちらもやりがいがあって、どちらも楽しいことと、頭を切り替えてみましょう。
子供の数だけ、子育ての仕方も違います。人の数だけ仕事への考え方も違います。
比べようのないものを比べるのはやめて、今置かれている環境で、どちらへも気遣える気持ちがあれば、それでいいのではないでしょうか。
どちらも大変で、どちらもやりがいがあるものです。
どんな時でも遊び心を忘れず、子育て、仕事、それぞれの楽しいところを
見つけられるようにしましょう。