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仙台七夕祭りの飾りの意味は?短冊に込められた熱い思いとは?

   

七夕まつり
織姫と彦星の物語で知られる七夕。

短冊に願い事を書いたりするなど、ロマンチックなイメージがありますよね。

日本には七夕に関する祭りがたくさんありますが、宮城県の「仙台七夕まつり」、神奈川県の「湘南ひらつか七夕まつり」、愛知県の「安城七夕まつり」が日本三大七夕祭りとして知られています。

今回はその中の一つ、『仙台七夕まつり』についてご紹介します。

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仙台七夕まつりはいつごろから始まったのか?なぜ8月開催?

仙台七夕まつりは歴史の深い祭りです。
なんと、伊達正宗の時代から続く400年もの歴史があるまつりなのです。

そんな仙台七夕まつりは、毎年8月に開催されています。

通常、七夕と聞くと7月7日をイメージするかと思いますが、なぜ8月に開催されているのでしょうか?

元々、仙台七夕まつりは旧暦7月7日の行事であり、7月7日・8日に開催されていたと明治時代の書物に残されています。

当時盛んであった七夕まつりも時代の流れとともに減衰をしていき、一度は全国的に七夕まつりが衰退しました。

しかし、昭和2年に不景気を吹き飛ばそうと華やかな七夕飾りが復活、その翌年には開催時期が見直され、旧暦行事であったものから民俗学上の中暦と呼ばれる8月に開催されることになったと言われています。

明治時代に起きた戦争により再度衰退した七夕まつりも、戦後は観光イベントとして復活し、今では毎年200万人を超える人で溢れています。

飾りの意味は?そもそも短冊に願い事を書くのはなぜ?

七夕と言えば短冊に願い事を書き、飾り付けをすることで知られていますが、
そもそも飾り付けに意味はあるのでしょうか?

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仙台七夕まつりには昔から願いを込められた七つ道具と呼ばれる飾りがあります。

●吹き流し:機織りや技芸の上達を願う
●巾着:節約・貯蓄の心を養い、無駄遣いを戒める
●投網:漁業の成功、幸せを寄せ集める
●屑篭:清潔と倹約の心を育てる
●千羽鶴:延命長寿を願う
●紙衣:裁縫の上達を願う
●短冊:学問や書の上達を願う

以上が七つ道具にあたります。

参考までに、下記URLからそれぞれの作り方と完成形を見ることができますので確認してみてください。

【仙台七夕まつり協賛会】
https://www.youtube.com/channel/UCJhtHFbHluy_BjU5BNenK9g

ショッピングモールなどで見られる笹にはそのほかにも、輪飾りが付いているのを見かけますが、それはこの七つ道具には含まれません。

また、近年では短冊に願い事を書くのが一般的ですが、昔は短冊に詩歌を書いて飾り付けるのが一般的でした。

その後、字を書くことにちなみ学問や書の上達を願うようになり、現在では様々な願い事が書かれるようになりました。

さらに、童謡「たなばたさま」の歌詞にもあるように「五色の短冊」ということで青・紫・赤・黄・白の短冊が用意されることが多くなっています。

仙台七夕祭りのまとめ

七夕まつり
毎年何気なくみている笹やその飾り付けにも、歴史の深い意味があるなんておもしろいですよね。

この夏は笹飾りを見つけたら、どの七つ道具があるか探してみてくださいね。

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