お彼岸のお墓参りはいつ行く?今更聞けないマナーと行けない場合について。
2017/08/14
お彼岸は年に2回あります。
春分の日を挟んだお彼岸の日は、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」
秋分の日を挟んだお彼岸の日は、「祖先をうやまい、亡くなった人々をしのぶ」
といったそれぞれの趣旨がありますが、どちらのお彼岸もお墓参りに行かれる方が多く見られます。
春分の日と秋分の日を挟んだ、お彼岸は7日間ありますが、そのお彼岸には、彼岸入り・中日・彼岸明けと呼ばれる日があります。
どの日に行ったらいいの?お墓参りに行く日は決まりがあるの?など悩むことが多いかと思います。
そんな、あなたのために今回は、お墓参りの決まり事や、参拝のマナーなどについて、ご紹介していきます。
秋のお彼岸お墓参りはいつ行くのがいい?ベストな時間帯は?
お彼岸の行事が一般的に広まったのは、江戸時代だと言われています。
まずは、そのお彼岸の期間について、簡単に説明しますね!
【春のお彼岸】
春分の日を真ん中に挟んで前後3日の合計7日間
【秋のお彼岸】
秋分の日を真ん中に挟んで前後3日の合計7日間
と決められています。
彼岸の初日を「彼岸入り」、彼岸最日を「彼岸明け」、真ん中の春分の日、秋分の日を「中日」と言います。
●お墓参りに行くのに決まった日は?
お彼岸のお墓参りは、特に決まった日はありません。自分の都合に合わせてできれば家族揃って、お参りに行きご先祖様に会いに行きましょう。
●お墓参りの時間帯は?
特別決まってはいませんが、できれば午前中が良いですよ。遊んできた帰りなどのついでにお墓参りをするのではなくお墓参りを主にしてくださいね。
お墓参りを主にすることが、ご祖様へ敬意をあらわす意味になります。
今さら聞けないお彼岸のお墓参りの服装とマナー!
基本のマナーといっても、地域や宗派によって違いはありますが、「一般的に多い」マナーについて、ご紹介します。
●服装について
極端に派手な服装やラフ過ぎる服装、あきらかに場違いな雰囲気は避けた方がいいですね。また、香水、化粧も控えめにしましょう。
※ポイント
他の遺族の方に会う事もあるので、他の遺族の方が不愉快にならないように気遣いをしてくださいね。
私がお墓参りする際は、白や黒、グレーやベージュを基調にしたパンツスーツを選びます。
靴はヒールの低いパンプスです。また、髪は1本に束ね薄化粧で行くようにしています。
●お墓参りの手順
①お墓にまず合掌をしてから掃除をはじめます。
②最初は墓石についている埃を柄杓などで水をかけて流します。
③一番上の墓石全体、彫られている文字の中、台座の側面と背面を水をかけながらタオルやブラシなどを使い洗いましょう
④水鉢や花立て、香立てなどはゴミが溜まりやすいので、丁寧に洗ってくださいね。
⑤全て洗い終わったら、最後に水で流し、乾いたタオルで水気をふき取り仕上げます。
お掃除はこれで終わりですが、場所によっては草むしりなどをしなくてはいけません。
雑草が多い時は、墓掃除の前に雑草が少ない時は、墓掃除の後でも大丈夫です。
また、お掃除の時、周囲のお墓に、ご迷惑をかけないよう配慮してくださいね。
⑥お墓のお掃除が終わったら
花立てに水を入れ、持参したお花をお供えしましょう。花の茎が長いと風で倒れてしまったり周囲のお墓のご迷惑になることもあるので茎を少し短くすると良いですよ。
お花は基本対になるようにお供えますが、1つしかないときは左側へお供えしましょう。
⑦半紙などの紙を敷いてから、お供え物をします。
生前、故人が好きだった物などをお供えしてくださいね。
⑧お線香に火をつけてお供えします。
お線香の火は手であおいで消しましょうね。口で息を吹きかけるのはマナー違反になるので手で仰いで消しましょう。また、ロウソクなども手で仰いで消しましょうね。
●合掌礼拝の順番
お参りの順番は故人との縁が深い人からになります。配偶者の次が子供と言う感じです。我が家の場合は祖父・祖母・叔父が眠るお墓なので母→私→配偶者→子供となります。
墓石よりも体を低くして、お墓を見上げる形で合掌することで、ご先祖様への敬意を表しています。しゃがんで合掌しましょうね。
●お墓参り終了時
最後にゴミなどを片付けて終わりですが、お供えした食べ物や飲み物は、その場で頂くか持ち帰るようにしましょう。
そのままにしておくとカラスや虫がたかってしまい周囲のお墓のご迷惑になります!
また、墓石にお酒などをかけた時は臭いが残らないように柄杓で水をかけて洗い流し、乾いた布で拭きあげてから帰りましょう。
お線香を燃やし切ったかもきちんと確認してくださいね。火災の原因になりますよ!燃やし切っていない場合は燃え尽きるまで待ちましょうね。
柄杓など霊園でお借りした道具はきれいに洗ってからお返ししましょう。その際、一言挨拶をする心配りを忘れずにしましょうね。
お彼岸の中にお墓参りに行けない時はどうする?
忙しい現代人には改めて時間を作り、お墓参りに行くなんて、なかなか難しいと思います。
まして家族そろって行こうと考えていたら、みんなの都合を合わせるのに大変ですよね?
基本的には、お彼岸中に仕事や私用で、お墓参りに行けないからと言って気にすること必要はありません。
大切な事は、「ご先祖様を想う気持ち」であって「お墓参りに行くこと」ではありません。
お墓参りは行ける時に行き、行けない時は仏壇に手を合わせるだけでもいいんです。
仏壇が遠方の実家にあって、近くにない場合は、部屋の一画にお花やお香立てを置いて仏壇のかわりするのも手を合わす場所ができるので良いと思います。
手を合わせるだけでは気が引けてしまう方は、実家にお供え物を送ったり、するのもいいですね。
そして、後日改めて時間をとって、お墓参りに行ってくださいね。
お彼岸のお墓まいりのまとめ
毎日お墓へ訪れたり、仏壇に手を合わせたりできれば良いのですが、なかなか忙しくて現実的には難しいですよね。
今回は基本的なマナーをご紹介しましたが、宗派や地域よって違いがあるので、これが完全な正解ではないです。
ですが、お墓参りはご先祖様を偲び、こちらからお会いに行く日です。気負わず、ご先祖様に会いに行き、お参りしてきてくださいね。
私も今年は、一家そろって、ご先祖様の大好きな日本酒とお萩を持って会いに行ってきたいと思います。
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