タケノコのアク抜きは必要?簡単に大量の筍を茹でる方法!
2017/03/15
春が近づくと、旬のタケノコがスーパーに並ぶようになりますね。
僕も毎年たけのこ掘りを行っているので、この時期を迎えると春が来たな~と気分がUP。ひと家族だけでは、消費できないほどの大量のタケノコが取れるので、ご近所に配ったりなんかもしています。
よっぽど竹の子が好きでなければ、あなたもスーパーで自分で買うというよりも知り合いから大量にもらうほうが多いのではないでしょうか?
そこで困るのが、下処理や調理の方法。あく抜きは必要とよく聞くがどうしたらいいの?たくさんもらったけど、どうしよう?と困っている、あなたにまずは下処理の方法についてお伝えしますね。
採れたてのものは、一年に一度、この時期にしか食べれません。下処理をしっかりして、美味しいタケノコを頂いちゃいましょう!
旬のたけのこはあく抜きが必要?
まず、竹の子のあく抜きは必要か?といことですが基本的には必要と考えておきましょう。
基本的にとお伝えしたのは、本当に掘りたてのタケノコであるならば、あく抜きせずに食べることは可能だからです。
タケノコの美味しさは産地・調理法などによって変わりますが、最も影響を受けるのが掘り方や鮮度。掘りたての鮮度のいい竹の子であれば、穂先(たけのこの先端)をそのまま刺身にして食べることができます。わさび醤油で食べれば最高!
たけのこの食感は、成長したものや穂先から遠ざかるほど、ザクザクした食感になります。歯ごたえとしては、先端は焼きリンゴのような柔らかさ、少し下になるとメンマやレンコン、さらに下になると木材並みのカッチカチの硬さといったところです。
料亭などで仕入れるのは、まだ筍の頭が土から出るか出ないかのうちに掘る竹の子。これは、アクもとても少なく柔らかい。タケノコの色自体も市販に売られているような、黒っぽい色ではなくクリーム色のような白っぽい色になります。
こんな筍は、1シーズンがんばって掘っても1本取れるかどうか、という感じです。価格ももちろんそれなりです。
出来るだけ若いうちに収穫されたもの、掘られてから時間がたっていないものが柔らかいことが分かりましたね。また、時間が経つと、エグ味もましてきますので、スーパーなどで選ぶ際には、「朝堀り竹の子」と表記してあるものを選びましょう。
とまあ、タケノコについて述べてきましたが、知り合いにもらったにしろ、スーパーで購入したにしろ、鮮度の良い竹の子が手に入ったら、なるべく早めに下茹でしましょう。そうすることによって、固くなったりエグくなることを防ぐことができます。
ただ、あく抜きをしたのに、筍がえぐい、舌がピリピリするといったことも聞かれますので、しっかりとあく抜き方法を確認しておきましょう。
たけのこのアク抜きを簡単にする方法
それでは、タケノコのあく抜きをする方法を見ていきましょう。非常に簡単にできますが、わかりやすい動画がありますので一度、確認してください。
どうでしたか、簡単でしたよね。『米ぬか』と『唐辛子』を使った一般的な方法です。材料と手順をおさらいしておきましょう。
【たけのこのアク抜きの材料】
●たけのこ
●米ぬか : 筍1本につきひとつかみ
●唐辛子 : 1~2本
【あく抜きの手順】
①たけのこを洗って、皮を2・3枚はがす
②根元のボツボツを切り落とす
③穂先の部分を斜めに切り落とす
④皮に縦に切り目を入れる
⑤大きな鍋にたけのこを入れる
⑥鍋にたっぷりの水と米ぬか、唐辛子を入れる
⑦火にかけ、沸騰したら落し蓋をする
⑧弱~中火で1時間ほど煮る
⑨たけのこの太い部分に竹串を刺してやわらかければOK
⑩そのまま常温まで冷やす
ここまでは、米ぬかと唐辛子を使った方法を紹介しましたが、急にタケノコをもらった時は糠や唐辛子がないこともありますよね。そんな時は、『米のとぎ汁』を使いましょう。
糠(ぬか)は、簡単に言うと玄米を精米する際にでる皮のこと。一般的に糠といえば、日本では米糠のことをさします。でですよ、米をとぐときに白く濁りますよね。その白く濁る部分は一種の米ぬかになります。
とういうことは、当然お米のとぎ汁を使っても米ぬかの代わりになるということです。米糠がない!となったときは、お米を洗ったときにでる最初の濃い目の物を使って、アク抜きを行いましょう。
米糠よりも効果は落ちるかもしれませんが、ぬかがない時の処置として覚えておきましょうね。
大量のタケノコのアク抜きを時間短縮する方法
基本的な筍のあく抜き方法について見てきました。簡単ではあるのですが、煮るのに時間がかかります。前項で見ていただいた動画のタケノコは小ぶりな方で下処理もしやすい感じ。
大きなタケノコや大量にもらった筍を処理しようと思ったら、結構時間がかかります。また、大きな鍋も急に準備することができないこともあるでしょう。ここでは、少しでも時間短縮になる方法を紹介しますので、大量の筍の処理に困ったら参考にしてください。
あっ、別に竹の子が少なくても時短のためにこちらの方法を使ってもいいですよ!
時間短縮するには、『圧力鍋』を使用します。基本的な材料は前項で紹介した普通のあく抜きと同じ。糠を使うと圧力鍋の隙間にぬかが入るおそれがあるので、糠をお茶のパックなどに入れて使うようにするのがポイント。
米ぬかで圧力鍋がぐちゃぐちゃになるのが嫌であれば、米のとぎ汁を使うのがベストです。あなたのお好みに合わせてくださいね。
圧力鍋で最大の圧力がかかったあとは、弱火にして15~20分で完成。火をとめて、そのまま冷えるのをまちましょう。
圧力鍋が一番の時短の方法ですが、一般家庭に圧力鍋ってなかなかありませんよね。僕の家にも、もちろんありません。で、ですよ。そんなときはどうするかというと、タケノコの皮をはがしてしまいます。
皮を剥いて茹でても、問題はありません。ただ、1つデメリットとしては、たけのこの食感がすこし硬くなるということ。筍の皮にはタケノコの身を柔らかくする成分が含まれているため、皮付きのままアク抜きをするのです。
固めの食感が好きな方であればタケノコの皮を剥いてあく抜きしましょう。僕は柔らかめの筍より少し固くてコリコリした食感が好きです。
あなたのお好みの固さで調整してくださいね。
タケノコのあく抜きのまとめ
タケノコのアク抜きの方法を見てきましたが、少しまとめておきますね。
●たけのこのあく抜きは『米ぬか』、『唐辛子』を使用
●米ぬかがなければ、『米のとぎ汁』で代用可
●時間短縮には、『圧力鍋』を使用すると良い
●圧力鍋がない場合は、タケノコの皮を剥いてあく抜きを行う
以上、まとめになりますが、くれぐれも、たけのこを頂いてから早めにあく抜きを実施してください。タケノコの量や大きさ、好みの固さにもよりますが、あなたに適した方法でアク抜きを実施して、美味しい筍を楽しんでくださいね!
あく抜きが完了したら、保存をしっかりしましょう。
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